耳鼻咽喉科の看護師として働く際にはコミュニケーション力も大切ですが、耳鼻咽喉科ではさまざまな検査を行うので、検査に関する知識やスキルが求めらます。
具体的には、鼻の奥に綿棒を挿入して鼻汁を採取する「鼻アレルギー検査」においては、検査自体は医師が行います。しかし、その後についてはスムーズな診断のために看護師が検査結果からある程度の判断をすることが求められることも少なくありません。
また、「聴力検査」についてはどの医療機関でも看護師自らが検査をする機会が多いのが現状です。患者に音が聞こえる間は応答器のボタンを押すように検査方法の説明をしてからヘッドホンと応答器を手渡し、聴力検査を実施します。
「咽頭ファイバースコープ検査」とは内視鏡で声帯における病変を観察するためのものですが、看護師はこの検査も行います。患者にとっては喉の奥にファイバースコープを挿入されることになるため、大きな違和感があります。そこで、看護師は患者に身体の力を抜くように声をかけたり、頭を動かしてしまう患者に対しては頭を押さえたりしてスムーズに検査を終えられるようにします。
このほかにも耳鼻咽喉科ではさまざまな検査が行われますが、看護師は適切に検査ができるようにするだけでなく、たくさんの患者がいる中で医師がスムーズに診断できるようにその場に応じて動くことが求められるのです。そのため、常に次の動き方について考えて行動しなければなりません。